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「樹になりたい」より
2025-04-23 記録 いつもの道から この一か月でわたしの職場の「森」の色が変わった。 ついこの前までは、死んでしまったような枯れた枝の先に、ほんの数ミリの若芽が見え始めただけだったのに、一晩ごとに木々の先に深い階調の緑が点描されていく。 森の妖精たちがきっとみんなの見えないうちに、葉っぱの色を塗っているのかな。 月明りの中、小さな妖精達が夜風に戯れながら、小さい絵筆で沢山の緑の点々を描いている姿を想像して上を見上げる。淡い黄緑だった葉は、次々と枝の上にいのちを芽吹かせ、新緑は無垢の美しさ。小さく柔らかくk、そして穢れを知らない。 みずみずしい若葉は、これから季節の純粋なエネルギーに満ち溢れ、深く豊かな森へ変貌していく。 昼休み、施設の外へ緑のトンネルを散歩すると、梢の中の風がわたしには見える。 光の精霊が煌めく葉とくっいたり離れたりして、鳥のさえずりが頭の上から、横から、絶え間なく様々な音階で音楽を奏でている。ゆるい風が、耳元で歌を囁きながら通り過ぎる。 若葉萌える ちいさい葉 好きな季節がはじまるね。
3月22日


樹の赤ちゃん
ヒマラヤ杉の発芽 冬の間、花壇にそっと置いておいたシダーローズ。ヒマラヤ杉の実。 花のない時期がさみしかったせいか、誰かが花壇に置いていたのだ。 きっとお花の好きなエリちゃんだと思う。 なかなか、いいアイデアだし可愛いなと思って、わたしも花壇に拾ったシダーローズを置いた。 シダーローズは時間がたって、だんだんとバラバラになって、霜の降りた土の上のやさしく重なり、寒さに弱いネモフィラの小さな芽を守ってくれた。 すこしずつ土があたたかくなり、ネモフィラが一輪、二輪と咲き始め、タネから育てたスミレたちも咲き始めたこの頃。 「あれ?」 ちょっと変わったこの芽。こんなチクチクした葉を持つ発芽って・・ 調べてみたら、やっぱりヒマラヤ杉の赤ちゃんだった! とてもとても大きなヒマラヤ杉。 わたしの写真にも、こっそり登場しているヒマラヤ杉。 樹の実から、自然の発芽を見たのはこれが初めてで、本当に本当に神秘的で、何回見ても飽きない。 さて、どうしよう。花壇の中にヒマラヤ杉が、生えてきた。 ヒマラヤ杉を鉢で育ててみようかな。盆栽になるのかしら? 明日は、どんな風になっ
3月19日


雨の日に想う
2025-05-18 記録 わたしの散歩道 春 空が美しいのは 人々の心の悲しみの うわずみだけで できた透明なブルーだから 雨が降る 悲しんだ人のなみだが、集まったのだろうか 澄んだ雨粒 空からぽたり、ぽたりと旅をする 雨粒は、どこに落ちるのか知らない 上空から 悲しみの重さに耐えきれず ぽたり、ぽたりと落ちていく 雨粒は自由になった 天上から見下ろす大地は、広かった 風にまかせ、重力にまかせ、ゆだね すべては神のみわざ 雨粒は、地上に降りた恵み 地の中の種に、雨粒が寄り添う 育ちすように、あなたの想い 叶いますように、あなたの願い 一粒の種から 雨粒の恵みを受けて 希望の芽が、頭を擡げる 透青な空を見よ 悲しみのなみだは、乾いて天に昇る 悲しみも一緒に天に昇る 雲になったなみだは、優しさでフワフワになる 風に乗って、吹かれる 軽やかに
3月4日


雨を聴く
春に向かう季節の雨 トタンの屋根をたたく 風が窓をゆらす 雨粒の降りたところで 音が異なり 様々な音階の 雨音がする 雨のノイズ 不要な音をすいとっていく 動くざわめき 話し声 車の音 鳥の声さえも 雨の揺らぐピンクノイズに すべてが消えていく 長靴を履いてくれば、よかったと思いながら 傘をさした 雨樋から 勢いよく落ちる雨は 大きな水たまりにジャボジャボ コンクリートのタイルに落ちる雨はパチパチ トタン屋根の音が、一番いい トントンテンカタン、トントンテンカタン 屋根から落ちて 花壇の煉瓦に躍る雨 跳ね返って ミルククラウンのような弧を描く 水たまりには、まるでコンパスで描いたかのような 正しい円が、小さい波紋を描く わたしの植えた 花の上や芽の上に 雨が降る 滑らかな葉の上にコロコロの水玉が滑り落ちて 土に吸い込まれる 雨の音は わたしの中を通り過ぎる 頭のてっぺんから、すべての淀みを消すかのように 雨のしずくは わたしの中を流れ過ぎる 頭のてっぺんから、すべての塵を洗うかのように 天空からの使いに すべての身をゆだね 今日も 雨を聴く 雨
3月4日


SEA STORY 2
chikura 「波に出逢うこと」と、「人と出逢うこと」は、非常に似ているということを思いつきました。 波は海から、数限りなく送られてきますが、全ての波に乗れる訳ではありません。 大小さまざまな形の波と出逢って、その中で自分がピッタリと一体になって乗れる波など、ごく僅かです。 乗らずにやり過ごす波もあれば、長いロングライディングが楽しめて、どこまでも波と一緒にいけそうな時もあれば、乗りたかったのに波が終わってしまったり、思いがけないパーリングをしたりする時もあります。 でもまた次の波を求めて、沖に向かって、それから新しい波を待ちますね。 私たちは生きている間に、沢山の人に出会います。 -やり過ごした波のように、ただ目の前を通り過ぎるようにして行く人もあれば、 -ロングライディングが出来た時のように、とても良い関係を続けてずっと一緒に思える人もいれば、 -静かに波が消えてゆくように、何かの事情で別れなければならなかったり、 -パーリングの苦しみのように、時に人との摩擦で苦しい思いをすることもあります。 そして、また時が流れて、新しい人に出会ったり、
2月15日


SEA STORY 1
blue sky blue sea blue parasol 海へ、何を感じる? 海を目の前にして、自分の持つ五感に本当に感謝する。 海の表情は本当に多彩だ。車を持つようになって、暇さえあれば自分の家から、太平洋に面する九十九里浜まで1時間半の道のりを走った。何度となく同じ海岸へ足を運ぶが、毎回のごとく新たな感動を持って海を見つめてしまう。 夏の凪のきらきら光る海面。夕暮れの橙色に金色の布を被せたような海。冬のコバルトブルーに真っ白な波飛沫をあげる海。漆黒の夜に蠢く、美しい波達・・ 海の波の音。波打ち際のざわめきはいつも心の緊張を解きほぐす。 そして、私にしか聞こえないかもしれない海の声に耳を傾ける。 夏のひたすら暑い海の上でボードに寝そべり海の声を聴く。 空から聞こえるのか?海底から聞こえるのか? キーンという耳鳴りにも似る、遙かな海の、静かな沈黙の声。 素足に感じる砂の熱さ。太陽の熱を足の裏から吸収する。波に巻かれて体全体に感じる地球の力。上下も分からないほど海の中で回転し、ぽっかり浮かび上がった時の柔らかな水の感触。 地球の奥から送られてく
2月14日
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